まとめ系情報発信に良くある流れ:
発信者「実はこのジャンル、難しそうにみえてこんな面白い歴史があるんです!」
聴衆「こんな面白いなんて知らなかった」「学校でもこうやって教えてくれればよかったのに」
有識者「いやいやそれ誤解です、俗説と誇張塗れです。正しくはこうです」
謎「だったらあなたが先にこういう面白い初心者向け発信をしろ。批判ばかりでこれだから専門家は云々」
問題の構図
(意図によらず) 現実を戯曲化して面白くした上で「現実はこうです」と見せている。
過去の現実という、人が積み上げてきたものに乗っかって情報発信しているのに、それを曲解して伝えてバズを得ている。その後曲がった認識を正すコストを発信者は大概取らない。
関係者の利害
- 発信者: バズによる聴衆からの支持を得て、専門家からの信頼を失う
- 聴衆: 面白さを得る (~情報バラエティ)、間違った知識を得る
- 専門家: 世間に誤解された上で専門分野が認知される。訂正コストがかかる
何が問題か
専門家であれば「分野を有名にするために嘘を混ぜて宣伝しよう」とは思わない。後で訂正して回るコストが目に見えて高いから。
ゆえにこの手の発信者はフリーライドする気でこの発信をしてる。
フリーライドの根底に欠けてるのは分野へのリスペクト。
「あんたのバズのためにこの分野は存在してきたんじゃない」という感じ。
謎「だったら先に云々」は別問題。
分野の広報はまた別の問題であり、専門家がちゃんと考えてやること。
謎の主張は結局「つべこべ言わず俺の口に面白いモンを流し込みたまえ」に過ぎない。無視していい。広報そのものの推進はまた別問題。