たれぱんのびぼーろく

わたしの備忘録、生物学とプログラミングが多いかも

映像のレベル/段階 - 特に構成の観点から -

レベル1: 理解不能 レベル2: 理解可能、退屈 レベル3: 理解可能、退屈しない レベル4: 理解可能、面白い レベル1の段階で想像以上に難しい。構成面ではコンティニュイティの意図しない破壊が大半の原因であるため、言語化されてる方法論を学べばレベル2へ誰…

娯楽の秘訣 - 近視眼化

面白すぎて先の先の展開が頭をよぎれないようにする。つまり鑑賞者を近視眼にする。 すると「後から振り返ればそりゃ伏線だしこうなるだろう」という展開で「うわっ、そうじゃん、ひぇー!」という印象を引き出せる。 伏線回収のインパクトは「ストーリーの…

人はなぜアニメを観るのか

無機質な正方形の箱が回るアニメーションを見せても、人はせいぜい10秒しか見てくれない。でもアニメは喜んで20分見る。 なにがアニメを魅力的たらしめてるのか。 ストーリーはアニメの重要な要素。でも最初の60秒で感動的なストーリーが展開されるわけじゃ…

アニメのカット割り手法

良し悪しに関わらず、手法の一覧。名称はノリでつけた。 基本タイミング 話者割り: 話者の切り替えタイミングでカット割り。無言の動作含む。 読点割り: 台詞が読点に達したらカット割り アクションカット: 動きや視線に合わせてカット割り 注視割り: 部分に…

映像の鑑賞に効いてる能力: 予測

時空間の予測が映像鑑賞に効いている。 カメラの外側を自然と予測する。 目線の先に何かがあると自然と予測する。 物体の運動が未来でも同じように続くと自然と予測がする。 予測から外れると強い刺激になる。

会話行為の面白さと映像作品

『映像の原則』では会話の面白さを指摘し、映像における物語の有用性を説いている。重要で興味深い指摘が複数あったので検討する。 会話の要素 会話は以下の要素からなる: 情報 演出/語り口 相手 「発見」「発明」「物事の真理」などが情報にあたる。 「関心…

『映像の原則』に対する注釈とコメント

本書が扱うのは映像のうち「映像作品」。 作品の語のニュアンスは "TV/映画サイズの物語・ドラマ" に近い。 論理としては「映像は時間を繋ぐもの→物語が有用」で導入されており、これ自体は正しい。だが、説明を簡略化するためなのか「有用→必須」とほぼ説明…

アニメの良さ要素

アニメの良さ要素 絵 アニメーション 動き 映像 連続性と非連続性 ドラマ ストーリー キャラクター

コケる脚本パターン集

「収束しない並列ストーリー」 同時並行で複数のストーリーを進め、合流させずにポツポツと終わらせ、最後に残ったのがメインストーリーになるタイプ。 序盤はテンポも出るし先の読めなさ・期待感でワクワクするが、後半にいくにつれ情報量だけ増えて全然解…

演出の手段

アクション イベント シークエンス タイム アクションは演技。微妙な表情とか、ジェスチャーの大きさとか。 イベントは出来事。無くしてもストーリーのゴールに辿り着けるけど、深みを与えてくれる出来事。 シークエンスは順序。イベントを見せる順番を変え…

論文解説: 『映画やアニメーションに動きを見る仕組み : 仮現運動説をめぐる心理学的検討』

official pdf 3章はアナログ時代の問題なので考慮しなくていい。今となっては液晶TVでもデジタルシネマでも ISI は事実上 0。

アニメの実務的本質 - 場に応じた線の省略と誇張

全ての創作は任意の省略と誇張ができる。しかし実務的にはその幅に限界がある。例えば実写映画のポスプロで全コマにわたり演者の表情をフォトショで誇張編集するのは現実的ではない。 ではアニメ(セルアニメ派生日本風アニメーション)の実務的本質はどこに…

脳内ペイントレイヤー習得の記録

3日目 浮かんでくる線の始点をたまに修正できるようになった。 ペン先置いて予測線を出したときに始点がペン先からずれており、これを直すよう念じたら動いた。 円や四角形の部分修正を念じると図形全体が歪むことがほとんどだった。たまーに成功するが、ラ…

自然な奥行き認識の適当さ

顔は丸く見える。しかし実際には顔は端が切り落とされた球で、丸くみえてる端部分は顔の側面である。 これを丸と認識しているということは、顔に関して奥行き認識があまり働いてないことを意味する。 人はわりと適当な奥行き認識をしているのではないか? デ…

キャラクターと望遠・広角・画角に関する web 記事収集

Google検索 完全一致「キャラクター 広角」「キャラ 広角」「キャラクター 望遠」「キャラ 望遠」「キャラクター 画角」「キャラ 画角」 ...............................................................................................................…

「アイレベル」に関する web 上の資料収集

「アイレベル」はイラスト関係とカメラ等で異なる意味をもつ。 またイラスト関係のアイレベルは理解の混乱がしばしば見られる。 よって web 上の「アイレベル」に関する資料を総ざらいする。 手法 検索ワード Google 検索「アイレベル」https://www.google.c…

パース理解のコツ: 空間と投影面を区別する

パース理解のコツは「空間と投影面を区別する」こと。 「視点」は空間内の点。 「水平面」は空間内の平面。視点を通る水平な面。 「消失点」は投影面上の存在。そしてほぼ全ての直線は投影されても消失点へ到達しない(区別できないほど近づくだけ)。 区別…

守りのパース、攻めの構図

パースは守りの技術である。絵画空間の一貫性を担保し、絵の違和感を無くす。 しかし完璧なパースそのものは「良さ」を産まない。現実世界が完璧なパースを持っているため、日常と同じ見慣れたクオリティ (=完璧) のパースを見せられても特に感動しない。 パ…

「一点透視図法」と「一消点構図」を区別する

web 上の「一点透視」「一点透視図法」に関するほぼ全ての日本語文献を確認した結果、概念の混同が見られた。 この言葉は以下の2つの意味で使われている: モチーフ正面が投影面を向いた状態で透視投影する手法 絵画を構成する多数のモチーフを整列しそれら…

パースフリークスの間違いを指摘する

パースフリークスは日本語 Web 上に存在する最も充実した透視投影(線遠近法)解説であり、その内容も正確性が高い。 一方で極一部に独自研究あるいは誤解が含まれている。人間はミスするのでそういうものである。 パースフリークスは完成し積極的な更新をし…

絵は全く立体でない

絵は平面であり視差を作れない。 だから絵の立体感は全て錯覚である。 だからこそ立体感のある絵には山のような数の錯視が仕込まれている。

論文解説: Saito (2024) SRC4VC: Smartphone-Recorded Corpus for Voice Conversion Benchmark

新しい音声コーパス SRC4VC (Smartphone-Recorded Corpus for Voice Conversion) を提案。 SRC4VC には生活環境で録音され適度に劣化した音声が収録されており、音声劣化に対する耐性(degradation robustness)をもった VC の開発で利用されることが期待さ…

面白さの起源

「小さきものが成長し、大きな敵を倒して理想を叶える」という大筋に乗っかってる名作は山ほどある。いわゆる立身出世物。 では、 小さな村に生まれました 大人になりました 魔王を倒しました 世界が平和になりました という4文はそれ自体が面白いか。 → 別…

Python で Base64

バイト列 b"hello" を Base64 化する Python の str 型は UTF-8 文字コーデックなので、b"hello" は 0x61 0x65 0x6C 0x6C 0x7F == 01101000 01100101 01101100 01101100 01101111 6 bit で再分割とパディングして 011010 000110 010101 101100 011011 000110…

太平洋戦争開戦の仕組み

以下が悪魔合体して開戦した 倍プッシュ: 負けそうになったら掛金倍増で延長戦 短期思考: 目の前の問題を解く 分権政治: 互いの特権を取り引きして目標達成 多忙: 資源不足で忙しい 分権構造なので複雑な目標を達成するには他の特権者と取引する必要がある。…

The デザイン「気持ちよく探求し続ける方法論を気持ちよく探求し続ける」

好奇心 現物主義 構造化への喜び → 知識欲を満たすことを最大の喜びとしつつ、自然に現物での検証や創造に手をつける。知識に関しては整理したがる。 「真理の探求」 → 未知への戦略を立てるのに向いた性質。負荷なくこれが出来うる。 今の好奇心の対象をじ…

戦略を描き慣れる

戦略の欠如、あるいは戦略案への拘泥。 真逆に見えるこれら戦略上の失敗、実は同根である。 根本原因は「戦略を描き慣れていない」ことにある。 戦略を描き慣れていないから、そもそもマトモな戦略を立てない。 戦略を描き慣れていないから、思い入れのある…

負けパターン: 大敗するまで勝ち続ける

ギャンブル、戦争、政治、ビジネス。どこにでも見られるパターン

集団の内実: 思想家と活動家

集団の中身は一様でない。 思想家: 集団が掲げる思想を元々心に持ち、思想の実現のために集団に加わっている人達 活動家: 集団に属し集団の正義を為すこと自体を目的として集団に加わってる人達 思想家は思想を常に見つめている。 思想に疑義が生じた場合、…

道具ではなく利用者の責任

責任は道具に無い。利用者にある。 記者会見で「委託会社が〜」という説明がしばしばあり、評判が悪い。 これは道具への責任転嫁に聞こえるから悪い印象に繋がってる。委託すると決めたのは自社であり、委託会社の制御や納品検査は自社マターである。委託は…