『映像の原則』では会話の面白さを指摘し、映像における物語の有用性を説いている。重要で興味深い指摘が複数あったので検討する。
会話の要素
会話は以下の要素からなる:
- 情報
- 演出/語り口
- 相手
「発見」「発明」「物事の真理」などが情報にあたる。 「関心を持っている人物」は相手の属性にあたる。
会話と時間の関係
会話は言語コミュニケーションなので必ず時間を伴う。
「このレベルの "お話" は思考を刺激するものでもなく、"続けていられる" おもしろさがあります。」は情報のレベルが低くても会話に時間使いたくなるケースがあることを指摘している。
大層な思想や壮大な物語がなくとも、「お話」で時間を潰せるというのは (当たり前すぎて) 重要な言語化。
そのうえで会話劇が商業的にヒットするには強い物語が有用と説いている。
会話・物語と映像の関係
映像において会話・物語は有用である。
時間芸術である映像を視聴させ続ける (=時間を潰す/忘れさせる) 装置としての物語の有用性を説いている。