たれぱんのびぼーろく

わたしの備忘録、生物学とプログラミングが多いかも

真実性は編集権で守る、情報の対価は払う

編集権で真実を得る

編集権: 記事の内容を決定し (公開する?) 権利

編集権がないと何もできない。
取材相手の同意が必須な場合「その記事気に入らないんでブロックします」が可能になる。
「私の意図がちゃんと反映されてないんで差し止めで。え?いやいや妨害目的だなんてそんな笑」と言われて記事が出せなくなる。

編集権があれば真実を伝える能力はある。
何方向もの取材を行い、フェイクの情報を掴まされても検証で暴き、堂々と報道できる。

金銭は真実性を左右しない

たとえ取材相手から利益供与があっても、記者が「金は金、記事は記事」と分別つけていれば記事には真実だけが載る。
これが新聞が広告を取れる論理。

取材相手に対価を支払う場合も一緒。記者が「さて、この情報の裏ドリをしよう」と当たり前の行動をする限り、たとえ金目的で嘘をつかれても看破し真実性を守れる。

情報の対価を払え

上記の結論として、取材相手に対価を払わない論理は存在しない。

その上で対価の額は交渉すればいい。
互いが合意すれば無償取材でいいし、今後の関係のためにたくさん払っても良い。

ただ「真実性が下がるので原則お支払いしません🙅‍♀️」は全くの間違い。論理破綻してる。

キャッシュフロー管理会計

  • 営業循環性CF
    • ソフトウェア開発費 (B/S 資産計上)
  • 営業投資性CF
    • 研究開発費 (P/L 費用計上)
    • 設備投資
  • 金融投資性CF
    • 有価証券
  • 資本CF

モチベーション: 今と未来をわける
すぐ役に立つものの収支、未来への先行投資、金融収支、資本収支

循環CFはビジネスの現状が反映される。
営投CFは会社の方向性が反映される。
金投CFは会社の金融政策が反映される。
資本CFは源泉の動向が反映される。

運転資金と資本効率

前払いビジネスには運転資金が要らない。客から受け取った資金で仕入れをして、それを渡せばいいから。
後払いビジネスには運転資金が要る。たとえ予約が取れて支払いが確定していても、まず仕入れる為の資金が必要だから。

前払いビジネスは資本0から無限の利益が理論上取り出せる。資本効率∞
後払いビジネスは売上原価に比例した運転資金が必ず必要。資本効率が下がる。

生産と投資の違い: 関与可能性

生産: どんなによい環境でも自分が頑張って作らないと金にならない。
投資: 金を決めるのは市場であって自分がどんなに頑張っても変わらない。entry/exitの判断が全て。

取締役は生産の元締めなので、株式投資は生産と投資のあいのこ的な側面がある。スタートアップ投資とか顕著。

競争主義

永遠の競争による無限の発展を目指す立場

背景

自由主義が輝いていた時期は2つ。
1. ニッチの芽吹き 2. 創造的競争

しかし無制限自由主義は結果的な独占すら認めてしまい、この黄金期は一時の輝きで終わってしまう。

着想

ここから類推するに、真に必要だったのは

  1. 新規参入の促進
  2. 無限の競争

新規参入のインセンティブによりニッチ含め様々な市場が立ち上がる。
独占さえ禁止してしまえば、あらゆる分野へ常にチャレンジャーが登場して競争がおき、その中で進化が起きるはず。

それネオリベでは?

自由は本質ではないから。
自由を追い求める中で本当に重要なのは競争だと見出された。
自由主義はいつだって自由を中心に考える。
競争主義はいつだって無限競争を中心に考える。

情報バラエティ・情報エンタメ

「役に立ちそうな情報をエンタメとして消費する」行動のこと。
意識高い系、床屋首相、居酒屋監督の類。
エンタメとしては真っ当だが、これを「私は人生の役に立つ情報収集をしているのだ」と勘違いし始めると悲惨な末路を辿る。

報道や教育との見分け方: 間違った内容を断言する
これをしたら情報エンタメ。
報道や教育は「一度覚えた間違いを後から直す」ことの難しさをよく理解しており、また「真理の追求と理解」が目的だと認識している。
だから間違いをとても恐れる。「伝わるのが大事だから」「最初は嘘の導入でもキッカケになりさえすればいい」なんて発想はでない。
情報エンタメは消費さえしてしまえばその後それを使うことがないので、「それっぽさ」さえ担保できれば充分。だから上記の発想が出てきて、間違いの断定をする。
これはかなり明確なシグナルで、間違いの指摘を即訂正した場合を除き、これを1回でもした人は情報バラエティ寄りだと見抜ける。

間違った情報発信はリスペクトに欠ける

まとめ系情報発信に良くある流れ:
発信者「実はこのジャンル、難しそうにみえてこんな面白い歴史があるんです!」
聴衆「こんな面白いなんて知らなかった」「学校でもこうやって教えてくれればよかったのに」
有識者「いやいやそれ誤解です、俗説と誇張塗れです。正しくはこうです」
謎「だったらあなたが先にこういう面白い初心者向け発信をしろ。批判ばかりでこれだから専門家は云々」

問題の構図

(意図によらず) 現実を戯曲化して面白くした上で「現実はこうです」と見せている。
過去の現実という、人が積み上げてきたものに乗っかって情報発信しているのに、それを曲解して伝えてバズを得ている。その後曲がった認識を正すコストを発信者は大概取らない。

関係者の利害

  • 発信者: バズによる聴衆からの支持を得て、専門家からの信頼を失う
  • 聴衆: 面白さを得る (~情報バラエティ)、間違った知識を得る
  • 専門家: 世間に誤解された上で専門分野が認知される。訂正コストがかかる

何が問題か

専門家であれば「分野を有名にするために嘘を混ぜて宣伝しよう」とは思わない。後で訂正して回るコストが目に見えて高いから。
ゆえにこの手の発信者はフリーライドする気でこの発信をしてる。
フリーライドの根底に欠けてるのは分野へのリスペクト。
「あんたのバズのためにこの分野は存在してきたんじゃない」という感じ。

謎「だったら先に云々」は別問題。
分野の広報はまた別の問題であり、専門家がちゃんと考えてやること。
謎の主張は結局「つべこべ言わず俺の口に面白いモンを流し込みたまえ」に過ぎない。無視していい。広報そのものの推進はまた別問題。