パース理解のコツは「空間と投影面を区別する」こと。
「視点」は空間内の点。
「水平面」は空間内の平面。視点を通る水平な面。
「消失点」は投影面上の存在。そしてほぼ全ての直線は投影されても消失点へ到達しない(区別できないほど近づくだけ)。
区別しないと作図中に空間を感じづらくなる。
今見ている線が投影面上に作図用として書かれた線なのか、空間内のモチーフの輪郭線なのか、空間内に補助モチーフとして置かれた物体なのかわからなくなる。
ごっちゃにする弊害
「アイレベル」の曖昧さ
「アイレベル」はこれを区別しない曖昧な概念なので混乱が頻発している。
「アイレベルは目線の高さの線です」という説明は投影面上の線であることを示唆している。空間なら「目線の高さの平面」になるはず。
一方で「キャラクターの肩をアイレベルが通る」というように、空間内の平面的な存在としても扱っていたりする。
JIS 規格で規定されている「空間内の水平面 & 投影面上の水平線」で完全に代替可能なのでアイレベルという概念はやめたほうがいい。