レバレッジ
いろんな形のレバレッジがあるのが罠
土地を担保に土地を買って担保にする
「商売するための用地買ったった。次の店建てるためにこの土地を担保に入れて次の土地買ったろ!」
バブル期で致命傷喰らうパターンにありがち (スーパー、百貨店)
要するにN階建てレバレッジしてる.
全国で地価が下がると評価損がレバレッジ効かせて出るので死ぬ.
土地の上で商売してるのでそう簡単に土地を手放せないのも厳しい.
追証を求められ、ただでさえ苦しいキャッシュフローが持ってかれ、本業の体質改善をする余力を失い、デカい負債を抱えながら生き絶える. 悲しい.
破茶滅茶な出店ラッシュの裏にあったりもする。
多少の地価上昇があるなら、無限に箱を用意できるから.
そごうは店舗の新設にあたって、必ず土地を取得し、土地の値上がりを前提として出店を進める戦略を採用することで、百貨店ビジネスの低収益を、土地の含み益によってカバーすることで、資金調達元の銀行からの信頼を得ていた。... 1990年代を通じてバブルが崩壊し、土地価格が下落すると、そごうの「土地の値上がりを前提とした大量出店」という戦略が破綻し...
そごうの歴史 - The社史
事業所を担保に事業所を作る
「店作ったった。よしこの店をまるっと担保にいれて次の店出そう」
動産担保 (浮動担保) ってやつ。
事業所が持つ財産を不動産以外でも担保にする仕組み.
連続出店も可能になる.
形はどうであれN階建てレバレッジ。
全体の業績が悪化すればレバレッジが逆回転して襲ってくる.
あとは体力奪われて前のめりに死ぬ.
政商
政商の本質: 政府に取り入り、政府による規制を自分だけくぐり抜ける
「食料は国の基盤だから過剰競争は悪だお!だから食品販売を原則禁止にするお!でも民間のノウハウは効率化に重要だから、認可制にするお!お、こんなところにいい会社が (ソデノシター」
政治とはパワーであり規制である。
政治を動かして規制を作ったり守ったり、規制の方向性を操るのが政商
商売としてのコアコンピタンスが政治なので、商売そのものでは競争力がないのが弱点.
政治力の低下は死なので、弱ると政治力を取り戻そうと自然にしてしまう (商売しろ).
規制撤廃や影響力低下 (政治家の失脚、関係の途絶) が死に直結する.
例: 航空業界 (親方日の丸、PAN AM)
政策事業が民間商売と競合し始める、という見方もあって、そういう意味では可哀想でもあり、役割は終わったから安らかに眠ってという感じもあり.