たれぱんのびぼーろく

わたしの備忘録、生物学とプログラミングが多いかも

シン・ウルトラマン雑感

シンゴジラが「『今度も立ち直れる』をテーマにした大人の群像劇」であるならば、
シンウルトラマンは「『そんなに人間が好きになったのか』をテーマに、ウルトラマンから見た地球人を描いた作品」

人間の未熟さ (災害への慣れ、利権の独占、暗躍、恐喝、諦め) が高度に発達した外星人と対比されながら提示され、
同時にその愛おしさ (他者との繋がり、自己犠牲、希望、知性) にも気付かされる。
ウルトラマンはそんな地球人に興味を持ち、交流し、愛するに至る、というお話。

ウルトラマン自身のストーリーラインと神永の演技が素晴らしかった。
米津のM八七で感慨に浸れるくらいウルトラマンに共感できた。

官僚シーンが今作もわりと多かったけどそっちの群像劇感はあんまり無し (シンゴジラ期待で観たのもよくなかった?)。
ここに尺割くのなら、中盤に神永があんま出てこない部分で神永出した方がより深みが出たような。