堀栄三「大本営参謀の情報戦記」の中に、旧軍の情報教育に関する米軍レポート『日本陸海軍の情報部について』が出てくる.
興味深い報告書でぜひ読みたかったが、このタイトルでググっても当該論文が出てこない1.
なので探し出した.
レポート情報
米軍が日本を占領し、日本軍を調査した中で、昭和二十一年四月に『日本陸海軍の情報部について』と題した調査書が出されている (p. 29)
…
調査書を米政府に提出している。(p.327)
堀 (1996). 大本営参謀の情報戦記 -情報なき国家の悲劇-. 文春文庫.
つまり
- タイトル: 日本陸海軍の情報部について
- 出版年月: 1946/04
- 著者: 米軍属
- 関係者: 米政府 (報告先)
当該レポート
United States Strategic Bombing Survey. (1946). Japanese military and naval intelligence division. U.S. Government Printing Office.
- タイトル: Japanese Military and Naval Intelligence Division => 一致
- 出版年月: "April 1946" => 完全一致
- 著者: USSBS/米国戦略爆撃調査団 => まさにWWⅡの報告書を書いた軍調査団
- 出版社: 合衆国政府印刷局 => 公文書の印刷局 = 政府報告書の出版元
ということでこれがその報告書.
120ページほどある骨太レポート, GHQ 参謀第二部; G-2が直接の著者.