たれぱんのびぼーろく

わたしの備忘録、生物学とプログラミングが多いかも

電撃戦の背景と狙い

背景: 前線で総力戦
狙い: 新兵力を最大投入した機動戦

背景: 塹壕と総力戦

WW I の塹壕戦。
難攻の前線塹壕、攻め落としても無限に補給される予備兵、敵に地形がバレバレな占領塹壕
全勢力を前線へ向けて注ぎ込み物量で勝つ思想な時代。

機動戦的な戦術として浸透戦術があったが、あくまで点突破&混乱を軸とした塹壕地区攻略の戦術。
地区は取れても戦略的な旨味が小さかった。

狙い: 超火力浸透戦術

前線に全力なら、前線を超え切って後衛の戦略拠点をぶっ叩けばいい。それだけ。

機動戦が出来る部隊を並べて前線の一部を食いちぎる、そこに機動戦が出来るランドパワーをぶつけて前線を越え切る、スカスカの後衛にある戦略拠点をぶっ叩く。
あとは有利状況を活かして殲滅戦するか講和するか.

航空優勢を気合で取り、航空爆撃・空挺で地上前線のぬるい防衛拠点を破壊する。
弱った前線に機甲部隊をぶつけてその部分を突破、その機動力で縦深し、戦略拠点 (schwerpunkt) を撃滅。
指揮と補給を失った敵を包囲殲滅したり、そのまま首都を攻めたりして機動優勢を戦況優勢に変える。

前線総力な時代 (そうしないと塹壕が持たないと考えられてた時代) なので、一度食い破れば手薄な後衛で足を生かせたのが成功の背景にある。
マジノ線は戦術目的を達成していたけど、避けられる上に後衛が手薄になる点が戦略レベルでの弱点。
電撃戦はその弱点を狙う戦略なのでフランスは負けた。